Finding Hunting Area

 

普段から色々な場所で動物を探しているのですが、自分なりの簡単な方法の紹介です。 

まずは情報を集める

 

大体以下の項目を普段行います。

 

・特定鳥獣管理計画の確認

・行政機関に聞いてみる

・地元猟友会や住人に聞いてみる

・実際に歩いて情報を集める

・標高の高い地点から周囲の地形や植生を観察する

 

これで動物の存在や個体数密度など大まかにわかります。

注意点として

 

実際に山林に入る場合は、入っていい場所のみに入ることが大前提です。以下注意すべき場所の例です。

 

・国有林:入林許可が必要

・私有地:地権者の許可が必要

・縄張り:地元ハンターが主張する縄張りで法的な権利や根拠は全く無いが注意

・他狩猟法で定められた地域

 

自分で仕事などで山に入るときは必ず許可を得て入っています。

 

特定鳥獣管理計画の確認

 

「特定鳥獣管理計画」が各県ごとに作られていて、インターネット上でも公開されています。けっこう参考になります。

 

計画内では獣の生息数や生息域の調査情報、捕獲数など確認できるので、知らない土地で仕事する時に確認する情報の一つです。

 

写真は岐阜県におけるニホンジカと森林被害の分布図です。実際に、赤い場所である揖斐川、本巣、郡上、下呂、清見などでニホンジカをよく捕獲したり目視します。

 

 

植生の衰退度で大体どれくらいけものがいるのかわかります。

行政機関や猟友会に聞いてみる方法

 

仕事の時によく使う方法です。地域差や担当者によって得られる情報には差があるのですが、ちゃんと相談すれば結構色々教えてくださいます。行政の担当者が紹介してくれる地元猟友会の方や地域住人の方々は割といい人が多いです。

ただ、どこの地域でも厄介な人は居るもので、その辺はうまく見極めなければいけません。基本的な礼節も大切です。

実際に歩いて情報を集める方法

 

普段は上記の「特定鳥獣管理計画」を確認したら、実際にその場所を歩いて情報を集めることが多いです。

 

新鮮な動物の糞や体毛は、動物が確実にそこに住んでいる事を教えてくれます。

 

ぬた場や季節的に聞こえる鹿の求愛コール、食跡、獣のにおいなど、五感を通じて感じます。

 

獣との遭遇。目的は情報収集なので無闇に捕獲せずに、気付かれないようにその場をそっと立ち去ります。

 

標高の高い地点から周囲の地形や植生を観察する

 

これは個人的によく使う方法です。高い山に登ったら数km先の山の地形や植生まで観察して、地図上で位置を確認しています。

 

獣の居そうな場所を見つけたら、次回行きたい場所として記録しておきます。

生息数が多ければ出会えるし捕獲もできる

 

例えば上の特定鳥獣管理計画を見てみて、ニホンジカ生息数の濃い場所に行ってみれば、普通に獣に出会います。獣がたくさん生息していればシンプルに誰でもたくさん捕獲できます。

 

下は目視・捕獲地点情報をカシミール3Dで見た画像です。生息数が多い場所で獣が好きそうな場所を忍べば普通に獣に近づけます。

 

便利なものを活用すれば上達も早い

 

GPS端末やカシミール3DなどのGISソフト、上記の公共情報など便利なものを活用すれば、初めての方でも上達がとても早まります。

 

自分で集めた情報を地図上で視覚化することで、動物の分布や地形の関連性など様々なことに気がつきやすくなります。

 

はじめは億劫に感じるかもしれませんが、使ってみると意外と早くなれるものです。