Native Camoflage

 

Intermediate+Advanced Tracking Liteという講座を開きました。

 

自然に溶け込むためのカモフラージュがメインの講座です。

自然を知るために、自然に溶け込みその一部となる

 

自然の中で生きる上で、自然の様子やルールを知っておくと色々と良いことがあるのですね。そのためには自然に溶け込みじっとして、自然を乱さないようにすると上手くいきます。野生動物もみんなそうしているのですが、そうでない場合危険な状態に陥ってしまいます。

カモフラージュの要素

 

カモフラージュと聞くと、視覚的に見えにくくなる迷彩服がわかりやすいのですが、大きく以下の要素に分けています。

 

・視覚

・聴覚

・嗅覚

・精神

 

 これらをカモフラージュするために、色々知っておく必要があります。下みたいな感じです。

 

 

・視覚‐身体の色や艶の擬装 動き方 地図判読 経路選択 

・聴覚‐動き方 衣服選択 地図判読 経路選択

・嗅覚‐動き方 体調管理 地図判読 経路選択 測候技術 植物の知識

・精神‐動き方 動物の知識 感謝の心

 

…と一見カモフラージュには関係ない要素もある感じですが、かなりカモフラージュに関係して来る要素として、教室では一通りやっています。 

 

歩き方

 

歩き方はカモフラージュの基本でもあります。足の運びや設置の仕方、バランスや視覚の使い方など練習します。

 

 

 

動物がする自然の中での動き方

 

ストーキング技術とも言います。安全で動きやすい場所で、動物に学ぶ静かで見つかりにくい動きの練習をします。

 

自分でカモフラージュを作る

 

自分の周囲の環境にあったカモフラージュ服を作ります。自分で作り方を知っていればどこへ行ってもそこにあったカモフラージュをすることができます。

 

必要な材料

 

【必須なもの】

・汚してもいいアースカラーの服。コットン素材で○。長袖長ズボンであれば上下別でもツナギでも可能。

 ※化繊素材は自然の中で特徴的な雑音が発生しやすいので今回はNG

・汚れてもいいアースカラーの手ぬぐい。

・汚れてもいい手にフィットする手袋。軍手でも可能だが、色は暗めが○。皮手袋は手にフィットする。

・汚れてもいいソールが薄く足にフィットする軽い靴。色は暗めが○。地下足袋なども○。

 ※衣類の殆どはワークマンやホームセンターで入手可能です。

【あると便利なもの】

・オリーブオイル 250mmlくらい

・持っている人は水性ペイントスプレー。アースカラーで茶、緑、白、黒などあると良い。教室でも多少用意があります。

・スナイパーベール。色はアースカラーの緑やコヨーテ、タンで○。黒は色が濃すぎるので△。

隠れ方を知ることの利点

 

・危険を避けやすくなる

・隠れているものを見つけやすくなる

・自分の痕跡を残さないようにできる

・戦わずに済む

 

野生動物は何かあったときに基本的にほとんど隠れてじっとしていて、すべての動物に本能として備わっています。走って逃げたり戦うというのは危険なので最終手段なんですね。隠れ方を知ることで、隠れている動物や危険に気が付きやすくなります。また自分や動物の残す痕跡にも気を配るようになるので、対追跡にも役立ちます。

 

闇を味方にし周囲の環境になりきる

 

身の回りにある様々な物や場所に入り込み、その一部になる練習もします。

 

野生動物を追跡し観察する

 

自分が自然に溶け込み、その一部となることで、動物の追跡や観察も容易になります。でなければ、自然の一部である野生動物に近づくことは困難です。

北米先住民に学ぶ隠れ方

 

北米先住民の狩人や戦士、スカウトなどはカモフラージュの達人でした。彼らは自然に溶け込み自然そのものになります。そして自然に抱かれて守ってもらうような感じさえあります。だから感謝も忘れません。自然にあるもので物理的に自分の存在を隠す的な現代の方法とは全く違うのですね。