普通で大丈夫

以前、北米先住民の師匠から言われた 「普通で大丈夫」という言葉をよく思い出します。

 

なにかするのに人種とか血筋はあんまり関係なくて、普通の人でも継続して頑張れば大抵のことは何でもできるようになる。と言ってくれたのですね。

 

誰だって立派なナチュラリストやサバイバリスト、プロハンターにだってなれます。

ネイティブアメリカンに憧れた自分

 

むかし北米で追跡術やサバイバルの練習をしていたとき、なかなか上手くいかないときがあって、自分もネイティブアメリカンになりたかったなーと師匠にぼやいていました。

 

そのときメンターが言ってくれたのですね。大事なのは継続した努力と諦めないことだと。血筋や人種は関係なく普通の人で大丈夫だと。

 

それ以来その言葉を大切にしています。

 

トム・ブラウン先生も同じことを

 

トラッカースクールのトム・ブラウン先生にも同じことを言われました。

 

継続的で体系的に学ぶことで、誰でも優れた猟師や追跡者になれると。都市部に住んでいても田舎に住んでいても大した問題ではないです。大切なのは本人の熱意です。トムの師匠であるグランドファーザーは、より多くの人が自然と共存してほしいと願い、サバイバルやトラッキング技術を誰でも学べるように、技術をトムに託しています。

 

僕もそれを確信するようになり、同じことを教室に来る方々に話します。

大切なのはみんなができるようになること

 

先生の一人である野生動物専門家のバリー・マーティン先生は、トラッキングやサバイバル術を「身の回りにいるみんなができるようになって意味がある」「一握りの特別な人しかできないのならみんなが幸せになれないじゃないか」と言っていました。

 

その言葉を実践するために、僕はワークショップでトラッキング技術を共有して、狩猟を通して技術の実証を重ねてきました。そして自分以外の人でもトラッキングやサバイバル技術を役立ててくれるのを確認しています。

 

僕もバリーさんと同じく、多くの普通の方々が、サバイバルやトラッキング技術を知る機会を得て、身を守るために役立ててほしいと考えています。