Wilderness First Aid

 

Wilderness Medical Associates Japan で開催される野外衛生の教育に参加してきました。

 

その時の様子です。

 

とても勉強になったのでみんなに勧めています。

 

 

 Wilderness Medical Associates Japan (以下 WMA )

 

国際的に野外衛生教育を普及している団体です。民間で参加できる教育としては最高の内容です。よく仲間の自衛官から勧められていたので今回受講することになったのですが、参加してみて感じたのは、やっている内容が常に最善の物に更新され、確かに実戦機能するものだということでした。

 

インストラクターの方たち

 

皆さん豊富な野外経験を国内外で持ち、医療従事者の方もおられます。

講義を聞いていて、相当な経験を積まれている方たちばかりです。

 

 

引用 http://www.wildmed.jp/index.html

 

参加者のみなさん

 

みなさん野外でお仕事されている方ばかりで、ライフセーバー、マウンテンガイド、リバーガイド、ミリタリーなどプロの方たちが多い印象を受けました。

 

みなさんよく質問や自主トレをする方ばかりで、熱い気持ちを持った方ばかりでした。

 

ぼくも負けじと力が入りました。

 

WMAでは

 

セルフレスキュー、人体の基本構造や働き、傷病発生のメカニズム、発生時の人体の反応などを学び、その評価と対処を学びます。

 

座学だけではなく、実技も必ず実施することで、内容の理解がしやすかったです。

 

実技では

 

現場の状況判断、セルフレスキュー、傷病者の状況評価、傷病の処置をすべて自分で判断して行動します。

 

最初は難しかったですが、反復した実技や熱意あるインストラクターのサポートでなんとかできるようになっていくのですね。

 

状況シミュレーション訓練

 

救助チームとしての訓練もありました。災害などで情報が限られ、不確定要素も多い中、救助チームとして組織だって行動し、傷病者を捜索、優先度をつけて処置や搬送など行います。

 

なんとか合格

 

WMAのCirtification発行には実技と学科両方で合格しないといけないのですが、何とか合格ラインで、写真のパッチや証明カード、修了書をいただくことができました。

 

今回は残念ながら不合格だった方もいて、なかなか難しい教育だったと感じます。がその分しっかり事前課題や自主トレもしっかり取り組んで、本気で教育に参加できたとも思います。

これからは

 

今回合格したものの、僕の場合は継続しないとすぐダメになります。

 

幸いWMAではボランティアやリフレッシュなどの制度があるので、自分の勉強のためにも積極的に活用させていただきたいです。

WMAの内容は最新の軍事衛生技術ととても似ている

 

技術の根本が「人体とその傷病」なので、軍でも民間でもやっている内容の基本はとても似ている。

 

WMAは民間人対象ですが、活動現場を「Wilderness状況下」としていて、それは遠隔地や戦闘地域など通常の都市部での迅速な救命救助が及ばない状況を意味します。そのためWMAでやる内容も軍と同じエクストリームを想定したものです。

 

大きな違いは、軍事衛生には「戦闘」が含まれていることですが、WMAでも「自己の安全」を最優先にしていて、まず自分で自分の身を守る基本はおなじです。

野外衛生の道具

 

軍・民間問わず最新の便利な道具や、道具がない場合の対処方法など最新の知識を学べる。

 

同じ止血目的の道具でも種類があって状況毎、使い方や組み合わせ方があって実技を通して体で覚える。

市販の医薬品

 

市販の医薬品も野外で役立つものがたくさんあるのですが、状況によって使って良いものと悪いものがあったり、服用の量や時間をしっかりと学べます。

参考になる資料

 

「Tactical Medicine」は国内では数少ない軍事医療の翻訳された本です。オールカラーで見やすく、人体の基本構造解説からWMAにはない銃火器や戦闘についての情報も多く、戦闘外傷以外にも野外で起こりうる傷病である熱中症や低体温症、生物毒なども記載されています。

※WMAでも銃創に対する対処は学べますが、こちらの方が専門的です。

 

テロや災害が多い時代なので、軍関係者以外の人も読む価値があります。

「イラストでまなぶ!戦闘外傷救護」はその名の通り戦闘外傷と救護に特化した本で、前項がわかりやすいイラストです。この本も軍関係者でなくても読む価値があります。