Edible Plants

 

 

食べ物について

 

自然の中で見つかる簡単な食べ物など書いておこうと思います。

 

防災に役立つ情報でもあると思います。

 

 

ここでは、世界中どこでもあって、見分け方や使い方が簡単な以下ものを書きます。

 

・松

・蒲

・樫

・草

 

植物は僕の専門ではないですが、ここで紹介するのはサバイバルスクールや軍隊で取り入れられている確かなものです。とても便利なのでBIG FOURと教えられました。多くは、お腹を満たすものというより、体調や思考を整える働きがあります。

 

あえて具体的な利用法を詳しくここには書きません。書ききれないくらい利用法がたくさんあり、調べたら簡単に出てきます。興味を持ったらちょっと調べてみてください。

 

注意ですが、ここにあるものは毒も無くどこでも簡単に手に入ります。が、採取するときは植物や環境に負担をかけないように心がけ、よほど必要ないときはそっとしておきます。あと、実際試すときは自分で勉強してから、自己責任でお願いします。

 松

 

マツ科の仲間は世界中、特に厳しい環境にいてくれて、いざという時に助けてくれます。

 

毒種もないので、安心して頼れます。

 

葉、樹皮、樹脂、根までいろいろな利用法があります。

 

キャンプするときは、きれいな松葉のお茶をよく飲みます。時間が無く、必要なときは生で噛んで汁だけを飲み込みます。栄養的なものや沈静など色々な効果を得られます。

栂や樅も山で噛んだり、お茶にしたことがあります。昔松葉サイダーを作ってみたら美味しかったです。マツ科の仲間のツガやモミも試しましたが問題なかったです。

 

海外では野生の羊や鹿、大型の犬猫科(おそらく)もかじっていました。動物が自分で作り出せないビタミンミネラル類を得るためらしいです。

 

古来の修行僧は松葉だけで修行中しのいだって話もありますね。

 

 

ガマも湿った所ならどこにでもいます。

 

食べたり、薬になったり、道具作りの材料として色々助けてもらえます。あまりに便利なので、自然の中のスーパーマーケットなんて昔教わりました。

 

「因幡の白兎」の神話が伝えるように昔から困ったときは助けてくれる存在なんですね。

 

僕の先生の話ですが、先生は歯医者で抜歯する前に、蒲を噛んで歯茎を痺れさせ、痛みを感じることなく無事治療してもらったそうです。僕も実際蒲をしばらく噛んでいたら口の中が痺れました。止血や防腐、麻酔効果などいろいろあります。

外国に居たころは、蒲で色々料理を試しました。

 

春はやわらかい茎でサラダを作り、初夏に花粉を沢山集めて煎餅やパンケーキ、パスタなど作りました。秋以降は肥えた芋を掘って生で味噌をつけて食べたり、シチューにしました。

 

 砂漠地帯でも水や蒲が豊富なところがあり蒲が住んでいます。

 

写真のようなシェルターや日よけ、マット、枕、布団、服、家具、バッグなど色々作ることができます。

 

上のほうにも書いたのですが、野生種の採集はとても気を使います。根っこも基本的にはあまり採らなかったです。将来的に蒲たちが居なくなると困るので。

 

ドングリを実らせる木も、寒いところや乾燥したところなどいろいろな所にあります。

 

オーク=樫として僕は教わったのですが、ドングリをつけるブナ科の仲間という覚え方でいいと思います。

 

渋みが少なく食べやすいものとそうでないものがありますが、それぞれ処理や利用法があってみんな役立ちます。

 

渋みの少ないもので、クリやスダジイの実は食べやすいです。

 

渋みの多いものは煮たり流水にさらして食用とします。外国のリスの研究論文の話ですが、灰色リスはすぐに食べるドングリは渋くないものを、越冬のための保存食は渋いものを分けているというものがありました。

 

古来の人々は、渋みを抜くために使った煮汁を捨てずにとっておきました。渋みのタンニンがしみ込んだ煮汁は、防腐効果があり、傷薬、やけど、うがいなどに使いました。

wikipediaでドングリを調べると、種類ごとの渋みとか生息地とかけっこう詳しく載っていました。

 

ちょっと時間をかければ、種類によっては美味しく食べられます。

 

 

 

Grass=草と僕は教わりました。ここで言う草は雑草と呼ばれ、どこにでもあるイネ科の植物です。

 

イネ科の穀物は人の主食になっていますが、野生のイネ科も毒が無く食べやすいです。

 

 

大体ですが、高さ15cm以下の葉っぱは柔らかくて消化しやすく、それ以上は噛んで汁を飲み込みます。

 

ちょっと手間ですが、実もお米のように食べれます。

 

基本的に毒種は無いですが、紫や黒い実は毒素を持った菌類に犯されている場合があるので食べないほうがいいです。お米と同じですね。

他にもやさしい植物の仲間

 

タンポポ、オオバコやアキノキリンソウ、ツユクサ、カキドオシなどもどこにでもあって、いろいろ助けてくれる存在です。キク科の植物は毒種がほんの少しありますが、ほとんど利用できる種類です。もっとも人によっては毒になりえる植物も存在するので、油断してはいけませんね。あと、場所によっては毒になりえます。道路沿いや工場、農場近くなどです。水と同じで汚染されます。

食料って優先順位が意外と低い

 

意外と食料って優先順位が低いです。適切な体温維持とか飲料水を確保できればけっこう生きられるからです。非常時は上に紹介した植物をかじったりしているだけでも、体調や意識の状態が大分よくなります。意識の状態をよくすると言う意味では甘いものなど、元気の出るものを持っておくのも良いです。 

毒や危険をまず知ること

 

上のほうで安全な植物を紹介したのですが、さらに色々興味をもたれるなら、まず毒や危険のある存在を知る必要があります。専門的にたくさん勉強する必要はありません。身近で可能性のあるものだけ知っていればいいです。毒種や危険なものは全体に比べればほんのごく一部です。それさえ覚えてしまえば他は安全になります。どうしてもよく分からない植物を試さないといけないときは、時間をかけたほうがいいです。液の臭気を嗅いで様子をみる、薄めた液を肌→唇→舌→胃と段階的に接触させそれぞれ時間をかけて様子をみて次に進む。全て大丈夫なら、少量食べてみます。当時こんな感じで教わりましたが、これが絶対ということもないので、いい方法が他にもあれば試してみたいです。

自分で調べること

 

ここでは、必要以上に情報を書かなかったです。ここで読んで満足してしまうとそれで終わりになってしまうからです。

昔サバイバルの先生に言われたのですが、名前を知ることはそんなに大切じゃないそうです。名前を知ってしまうとそれより先に進まなくなる人が多いらしいので。先生は、名前よりもその存在の細部まで知ることにこだわっていました。外で長いこと観察したり、絵を描いたり、話しかけてみたり...まあ擦れている僕は植物と会話はできなかったわけですが、実際に相手と触れ合うことで、相手のことが自分の中に深く浸透して、何かあったときも頼れる存在になるらしいです。